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シンゴジラ感想 その2 作品全体について(ネタバレあり)ノーカット版 |
名前: minira(管理人) 日付: 2016/09/24土20:02[2421] シン・ゴジラ、作品全体の感想、ノーカット版です。 感想その1は、なんか深いことも書きましたが、 今回は普通の感想です。 7月に1回だけ観ての感想なんで、内容違ってたらすみません。 だいぶ時間経ってますが、 公開後によく出てる意見についての考えも、最初に付け足しました。 シンゴジラ、 面白かったですが、この大ヒットはほんとびっくりですね。 ゴジラ映画最高傑作!?とか、大絶賛されてる方も多いようですが、 自分はそこまでではなかったですけど、 十分面白くて特撮もとても良かったです。 大ヒットで、いわゆる特撮オタク以外の方も多く観るようになったこともあってか、 エヴァンゲリオンっぽいところがいろいろあるって言われてますね。 そこも自分はそんなに気にならなかったんですけども、いちおうシリーズ公開されてるエヴァ作品は全部観てます。 ま、同じ監督さんだから似るところはあると思うのと、 どっちかっていうと、エヴァンゲリオン観て怪獣映画でやったら面白そうな画だなぁ、ってのは多々ありましたけどね。 4番目の使途のあたりが思いっきりレギオンっぽいってのもありましたし。 あと、 続編希望って意見も出てますね。 しかし1度ゴジラが現れた世界だから、ちょっと今現在の現実世界からは、ずれる感じがありますね。 どのへんまでリアリズムを入れられるか、ってところですけど、、 ってこういうの、平成ガメラの時にもありましたね。 平成ガメラもリアルに徹してるのが作品の魅力だった気がするんですが、 今回また改めてそれは無かったかのように、リアリズムリアリズム言われてますね 笑 で、続編、 自分はどっちかっていうと、ミレニアムゴジラみたいに、いろんな監督さんがいろんなゴジラ映画を作るのが見たいですかね。 ここまで盛り上がると、次の人かなりやりづらいでしょうけど 笑 そうなるとやっぱり次は山崎貴監督あたりで、 んで、河森さんデザインくらいなかっこいいメーサー光線メカを出してもらって、新たにファンになった人達にも、徐々に東宝特撮ってものに馴染んでもらうみたいな方向性で 笑 それでは鑑賞時に思ったことを書いていきます。 そんなに特撮マニアじゃない友人と見に行ったんですが、 見終わって「面白かったねぇ」とお互い確認し、 次にぼくが発した言葉が、 「あの電車突っ込むの面白かったね」でした 笑 なんか終盤だから印象に残ってたというか、JRさん意外と心が広いのねっていうか、、 まあ、そこはさておき(?)、、笑 出だしはいろんなシチュエーション映像があって、 クローバーフィールド的に撮ってる部分もありましたね。 ああいう、実際の映像ですみたいな手法って、 出演者が外人さんだとあんまりわからないですけど、 日本人だと役者さんがよっぽど自然にやってくれないと、観てて引っかかる感じありますよねぇ、創作のインタビュー映像なんかもそうですけど。 そしてつづいて、 政府のみなさんのやりとりメインな感じが続き、、 ここはロボットアニメのバトルシーンの早いカット割りのごとく、早い会話についていくのに必死でしたわ 笑 でも詳細まで聞き取れなくても、なんとなく流れを感じてればお話は理解できるかなみたいな。。 しかし、難しいやりとりが長く続いて、子供は退屈かなってのは正直思いました。 ま、むかしガンダムの映画見に行ったとき、 見ておいでって孫ふたり劇場に入れてどこかに行ってしまうおばあちゃんがいて、 劇場内でお子様2人はモビルスーツの出る場面以外、ほぼ走り回って鬼ごっこしてたなんてこともあったんで、子供を釘付けにしておくって難しいこととは思いますが 笑 あとは、世界各国で配給が決まってるってことで、こういう政治家のやりとりは、海外の方にはどう映るんだろうってのが気になったり。 日本ではシンゴジラ大ヒットでしたが、そういう意味では、外人さんはGODZILLA2014とシンゴジラ、どっちが面白いかな、っていう。 インタビュー記事を見ると、実際の政治家さんの会話って、けっこう早口だそうですね。 あんまりイメージないですけど、人前で話す時は、慎重に話されてる感じなのですかね。 いずれにしても、政府シーン全体的に、海外の人には、日本の政治家ってこんなお馬鹿なの?って思われそうな、、いや、どこの国でも政治家ってこんなもんかって感覚でしょうかねぇ。 そして巨大生物登場ですが、、 えっと、しっぽだけ出るところのCGについては、特撮方面の感想でつっこんでます。 あたふたする政府の発表に反して、生物は川を上りはじめて、、 ついに顔を出しますね。 前の感想で書きましたが、ちょっと顔かわいくてトトが脳裏をよぎりました。 最初は、東京SOSのカメーバみたいな前フリ怪獣?、とも思いましたが、 CSの映画番組インタビューで樋口監督が、 ゴジラ以外はすべて現実にある物しか出てこない、って言われてるのを聞いてしまってたので、 これがゴジラになるのかな、ってのはすぐ想像つきました。 そう思うと、皮膚は赤くてとても痛々しい感じ。 そして予想してなかったM14ゴジラ上陸のオリジナル音源に乗って不気味に変化が始まり、、 立ち上がってゴジラジュニアくらいな感じに。 なるほど、こんな感じで変化してくのか、ってところで。 でついにヘリでの攻撃許可を出されますけど、 まだ避難民がいたってことで中止。 最近のこういう巨大特撮モノ観てても思いますけど、 「住民避難完了しました」って、どういう判断基準でわかるんでしょうねぇ、 自衛隊や防衛組織の人が一軒一軒回るのも難しいでしょうし、 各町内会から連絡が来るのかしら。 しかし東日本大震災の映像見てても、注意聞かず水流れてるあたりうろうろしてるおじさんがいたり 「日本沈没」みたいに、自分はもういいよって避難しない人とかいそうな気もするし、 そう簡単にはいかないですよねぇ。 怪獣は帰っていって、 長谷川博己さんの方で、個別にエキスパートを集めたチームを結成。 怪獣映画マニア的には、こっちが成功するのかな、ってのは見えますが、 一般の人はどういう感覚でしょうね、そうゆうとこ。 続いて石原さとみさんが登場、ゴジラが放射性廃棄物の影響でこうなったっていうのも、このへんでわかるんでしたっけ? それはしかし安心しましたね、マニア的に。 ああ、なんか変わった設定じゃなくて良かった〜っていう。 そしてゴジラ再上陸、自衛隊の本格攻撃が。 そこは、今まで意外となかった、ゴジラの皮膚で弾はじく画が面白かったですね。 あと「ミサイルも効かないのか! 」っていう政治家さんの言葉。 細かいとこまで現実に則した描写がなされているが故に、、 まさに現実対虚構っていうか、 なんか、デスノートでLやライトのお父さんが死神を目にした瞬間みたいな、 現実世界のものと空想世界のものが相対してる感覚。 そして、日本のゴジラ映画にもついに米軍が登場。 攻撃は自衛隊より効果はあるも、ゴジラの怒りに触れてしまい(?)、ついに火炎攻撃が。 そこは前回の感想でいろいろ書きましたが、 あれって演出的には、まず地面に吹いたってことなんでしょうかね、 もしくは、平成ガメラ1でギャオスが初めて超音波メスを発射する時に、前フリでギャ〜って高音の鳴き声を発してからそれが光線に変化するっていう演出がありましたが、 ああいうふうに、シンゴジラも地面に軽く吹いといて勢いつけてから、ガ〜ッとあのレーザー光線風放射能火炎を吹いたのか、とも思ったんですけど、どうなんでしょうかね。 あの光線の感じとか、背中や尻尾からも発射するのは、ファンの賛否分かれそうですけども、、 地面に吹いて周囲大爆発するあたりは、インデペンデンス・デイとか、レギオンの仙台大爆発を連想しましたが、 そのあと、その地点は放射線が強すぎて近寄れないっていう、そこがゴジラですね。 そしてあっさり内閣総理大臣がいなくなって、 政府はさらにグダっとした状況に。 そこへアメリカが核兵器の使用を求めてきて。 このへんやっぱり84ゴジラを思い出しましたけど、小林桂樹さんみたいなしっかりした総理がいてくれたら、、でしたね。 最後は凍結作戦成功。 1度起き上がってどうなるのかと思いましたけど、 凍結で、よかったよかった。 で! そのあと! 最後の最後! あれなんですかねぇ。 一緒に行った友人とも意見が分かれましたけども。 ミニラ? もしくは人間が取り込まれた? 死体がくっついて変化した? 自分は「単為生殖は可能なのか?」みたいなセリフを聞いた気がしたので、その流れでミニラかと思ったんですけど、 なんか聞き取れてなかった部分で、 インタビュー記事見ると、単為生殖出来るなら大量繁殖して世界を埋め尽くす?、みたいなセリフもあったそうですね。 ん〜、そこはご想像におまかせって感じなんでしょうかね。 、、、と、なんか思ったこと全部書いてしまいましたが、 全体通して思ったのは、ゴジラに対して、見る側の意識も変わったというか、描写がリアルだからなおさらなんですけど、 今までやっぱり、ゴジラは原水爆の申し子っていうのがあって、 でも戦争を経験してない世代からすると、第二次世界大戦とか原爆って、そういう悲惨な出来事があったのは理解できるんですが、どこか現実離れした空想世界のお話、みたいな感覚ってあったと思うんですよね。 それが今、続く大きな災害や、あの原発事故のせいで、自分の居住地を破壊されるとか、放射線の影響とか、そういうものが身近になって、今回見ててゴジラが恐ろしいものっていうのがよりリアルに感じられた気がします。 日本はどうなってしまうの?っていう恐さは、 ガメラ2のレギオンに近い感覚ありましたが、今回は放射線っていう恐怖も強かったですね。 話題になってた出演者は、 とにかく豪華キャストいっぱいで、 メインがあの3人ってことになってますが、そんなに突出してなくて、 長谷川さん以外みんな脇役みたいな印象を受けました。 みなさん、出演時間短いながらもキャラが立ってて、さすがって感じでしたね。 いやしかし、ここまで一般にゴジラが浸透すると、 ファイナルウォーズのときのTOKIO松岡くんみたいに、怪獣の映画? なんで自分にオファーが? 何をするの? みたいな役者さんは、さすがにもういないんじゃないのかしら 笑 日本版新作、どうなるかと思いましたが、 過去最高っていうくらいにゴジラを盛り上げてくれて、 うれしい作品でした。 いいゴジラ映画をありがとうございました! |